2018.09/07# ノート

ヌトミックとは、額田大志が主宰する演劇カンパニーである。制作として関わる杉浦くんと仕事で出会ったことで、宣伝美術をやらせてもらうことになったのが始まりで一緒に仕事をして早2年。
初めての制作物は2016年8月にあるカンパニーとしての初動、ワークショップに際してのものだった。
その年は私の大学卒業&独立でもあるので、ここまでのフリーランスとしてのデザイナー生活はヌトミックと一緒に歩んできているといってよい(と思う。)
先日ヌトミック入門&SUPERHUMAN上映、というイベントがあり、
そこで額田くんは今まで作ってきた公演について整理し言語化していて羨ましくなったので、わたしもまとめてみるか〜と思いちょう勝手にこの文章を書いています。
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初めは「ヌトミックワークショップ&オーディション」のフライヤーを作った、動いているけど紙も刷りました。
最初の打ち合わせで、構想&今後の展望的なものを聞き、あとはおまかせ、という感じだったので自己内で非常に悩み、自身の制作物に寄せたものを作った。
「フライヤーをデザインする、というよりも
まだ形の無いヌトミックというものを
グラフィック(もしくはグラフィックデザイン)という手段を用いて
一緒に制作するぞ、というような気持ちでつくろうとはっきり思ったことを覚えています。」
とこのときも記述してますね、気持ち忘れてしまうので残しておくのは改めて大切だと実感。
この段階ではこのような作り方しか出来なかった、普段は滅多にしないけれど、ヌトミックだから出来たとも言える。意識したのは場を描くこと、それは演劇における舞台上などのわかりやすいとされる部分ではなく、もっと日常よりのものであった。
そのワークショップに集まってくれた方々と作ったのが次の公演「シュガドノッカペラテ」
ここにきてようやく額田くんの中にやりたいことや方法論が見えてきていて、リサーチが出来そうだったので積極的にしていくことにした。方法論をグラフィックにするという真っ直ぐな取り組み方を一度実践した。
この時の記事読むと、ちょっと何言ってるのかわからないこともたくさん言ってますが、とにかく一生懸命!
このあたりから、額田くんたちと年齢が一緒、状況や家が割と近い、というのが重要になってくる。
お稽古見学にいき、数えきれないくらいまさや(成城の居酒屋)でみんなで飲んで、話して、わたしの、ヌトミックへの該当者意識を高めていった。(と同時に大学時代に抜け落ちていた青春を取り戻していった…)ただの仲良しハッピー話ぽいが、状況や環境によって作られるものはあるし、その該当者意識を高めることが大切だった。
フリーランス一年目、当たり前だけど仕事も少ないし、バイトもして生活していた時期。
そんな時にあったのがヌトミックの宣伝美術だった。一緒の駆け出しなので、勿論ギャランティーも高いわけではなく、モチベーションは、やはりその人達作るものを信頼しているか、好きかどうかであった。
演劇に関して言うと、個人の気持ちややりがい等に頼ることが多くてたまにびっくりするが、ちゃんと成り立たせていくこと、についてヌトミックではよく話し合っていた。
次はBankART行った公演「Saturday Balloon」と続きます。
(イベントから時間が経ってしまったのでいま慌ててあげました、そしてたったの二年ですが、過去の作ったものとても遠いものに感じます。恥)