1枚の紙と重さ


2016.02/13# ワークス

実感の持てる量や質とはなんだろうか

紙を何十回も折ると月に届く、みたいな話を聞いて、
なんだそれは?と思った

“紙” というものはわかるし、すぐさわれる
“何十回” という数字も、わかる気がする いま数えられるし
“月” も見える 多分あれは月というものだ 行けないけど 

でも
“紙を何十回も折ると月に届く” という一文になった途端に実感がなくなり
意味がわかならなくなる (42回折ると月に届くらしい)

 
そのようなことを始点にこのグラフィックを制作した


————–



“1枚の紙”と仮定したオブジェクトをイラストレーターで増やしていく

しばらくは、簡単に紙を重ねることができる
4枚、10枚、20枚、、、
5000枚あたりで怪しくなってくる
そして
“100000枚の紙”がイラストレーターのアートボード上にある時は
カーソルが全然動かない 少しのスクロールも30秒くらいかかるし
⌘+Sを押して保存をするときは、ソフトが落ちないように念を送るし、
その時間で休憩をとる

これは、”重い” 

重い!重いー、物理的に重い!


この”重い”という感覚は、紙を持ったときの”重い”だ
A4のコピー用紙の束を買って帰るとき、”重い”
イラストレーターがスイスイと動かないの”重い”

その”重い”原因は
どちらも(仮定された)”紙”によって生じたものだ


というダジャレみたいなグラフィック



2014年に制作したものである
久しぶりにこのaiファイルをひらこうと思ったら
五分経っても開かないので、諦めた
こんなに重いものはいま持てないようだ

 

 


————–

“すると現実は巨大なフォトモンタージュになりました。現実世界では、さまざまなものが複雑な関係性のなかで重なり合い、意表をつくメカニズムを再び提示し古典的なフォトモンタージュの技術と実践を思い起こさせました。” 

ルイジ・ギッリ『写真講義』



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