住宅と造形


2016.01/20# ワークス

賃貸情報サイトの物件を見るのがただただ好きだ。

ストレス発散の一つとして寝る前によく見ているくらいである。

ある日ふと この毎日とてつもない数が更新されている情報や写真はいったいなんだろうと思った。

 

‘ちゃんとしている’  ものも中にはあるが、 水平も垂直もない、ガラケーなのかという解像度の写真もあれば、高級住宅になれば完成前の完成予想CGがあげられていたり、 ストリートビューから拾ったであろう画像もある。

この写真は情報としての写真だから、写真としてそれがどうかなんてどうでもよくて ‘ちゃんとしている’ 必要も無い。

少し部屋が広く見えたらよいのではないかくらいである、

そう思ったらその写真たちの写真の面白さが気になるようになった。

 

ちょうど良く意志がない、フレーミングの意図のわからなさや、 少しのぶれ、斜めになりかた、全てが面白く感じた。

 

そんな始まりから、この住宅と造形シリーズを制作した。 一応卒業制作なので、大学最後の制作です。  

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多摩美の情報デザインのメディア芸術コースという学科は

‘メディアアート’を 学ぶ学科だ、おそらく。

学外ではグラフィックデザインの仕事を手伝わせて頂いていて、

大学での学びと日常 (4年間仕事側が私にとっての日常だった)を

結びつけることを考えたところもある

出力メディアは青焼きという手法を使っていたって、

‘メディアアート’の考え方を利用することは可能であると考えた    

 

 

  “住宅と造形” 不動産賃貸情報サイトに掲載されている建築物の画像を資源と捉え採集を行い、 その画像を元にグラフィックを制作した。 建築物の画像を自身をフィルターとし再構成を行っていく。 複数のオブジェクトで構成されたそれは 確かに建築物のようだが 再構成を行った瞬間一つ一つのオブジェクトは意味を失い ただの形として存在をしはじめる。 それらのグラフィックを、建築図面を出力する際によく使用されてきた 青焼きという印刷手法を用い、ポスターや冊子、ポストカードとして定着させた。      

 

 

情報サイトで見ている写真にはちゃんと撮影者がいて管理している会社があるので どうしようと思っているところ、以前お家を探してくださったヴィダックスの水越さんに 相談したら快く、使用して良いですよ、と言ってくださった (ヴィダックスさんの写真は整っているものばかりで見易いです!)  

 

展示風景の写真は大学の友人、平野正子氏に撮ってもらった 大学生活最後で関われて(関わってもらって)ささやかに嬉しかったです  

 

 

途中の悩みもずっと聞いてくださった大原さんにも大感謝しています。 あたりまえだけれど、omommaにいなかったら このようなものを制作していなかった。学んだ考え方や、それも含む受けた影響は すべて大切にしていきたい。  


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